前の記事の続き…関係をはっきりさせるか問題

世の中には、自然と恋人関係になっているみたいな現象も存在するらしいけど、身の回りとかアニメとか漫画とかを見ていても、「告白」と「承諾」があって初めて「恋人」としてお互いが認知する、みたいなところがあるようです。
(ちなみにこれは日本特有の文化らしいです。外国では別に告白はせずなんとなく恋人関係になるパターンが多いらしいです。)

裏を返して言えば、「告白」ってイベントを通らない限り、友達関係のまま、ということになります。
前回の記事で、恋人の座には通常一人しか座れないからバトル性がある、的なことを書いたのですが、まさに告白も、白黒はっきりつけるイベントという意味でバトル性があるかもしれません。

そう思って考えてみると告白というシステムは結構駆け引きを求められると思います。
他の人に先を越される可能性が常にありつつ、相手との親密度が低すぎる状態で告白をすると、成就しない可能性がある。この2つのバランスを取りながら最適なタイミングで告白をしないとならないです。告白は別に1回しかしてはならないというルールはないですが、1回断られたのに何回も告白すると印象が(多分)よろしくないので、タイミングはめっちゃ大事そうです。
さらに、告白した後に相手とも友人関係でいたいとなると、難易度が上がります。告白をしたことで関係がはっきりして、その後の関係が今までと変わってしまうかもしれません。それを踏まえたうえで、告白をするのとしないのはどっちが自分にとって幸せなのかという問題もあります。この比較を間違えてしまった結果、負けヒロインとなってしまった幼馴染は統計上きわめて多いらしいです。(国際幼馴染学会調べ)

さらに言えば、告白した後に承諾されるまでの猶予期間が設けられることもあります。この状況は一体何なんだ?その間にほかの人が割って入ってきたりしたらどうなるんだ!?みたいな感じでより情勢は複雑になり得ますね。

 

一方、「友達」については、別に友達宣言をする必要はないらしいです。むしろ友達かどうかをはっきりさせようとする行為は時にドン引きされてしまうようです。

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実際、友達ってそんなに重い言葉じゃなくて、仮に「漏れたち友達だよなあ?」って言われて、実際はそう思ってなくても「勿論!」って返してしまえるぐらいには軽い言葉な気がします。ある意味安い言葉というか、それを認めてしまったことによって何か支払わなければならない代償はそんなにないかもしれません。(「友達」を認めた瞬間カツアゲしてくる奴もいるかもしれませんが…!)

「親友」かどうかってのは友達と比べると結構ムズいですね!またぞろ。2巻でもこのあたりの話がありました。「私たちって親友だよね…?」って表立って確認するのは結構怖いですね。自分は相手のことを親友だと思っているのに相手はそうでもなかったらやっぱりショックみたいなところがあります。そもそも「親友」は「友達」や「恋人」と比べるとかなり定義が曖昧であって、その意味することが人によってあまりにも違うからこそ、すれ違いが生じがちなんじゃないでしょうか。

 

追記

百合の場合は告白と同時に同性を恋愛対象として意識するかどうか?という点もはっきりさせてしまうのでさらに複雑ですね!