日記 好きなアニメについて

休みの日は何してるんですか?という質問に対して、アニメを見たりしてます…と答えると、「一番好きなアニメは何ですか?」と聞かれる流れ、割とありませんか…?

先月の日記でもそういう話をしたんですけど、やっぱそういう聞かれ方をすると困ってしまうわけです。

しかし一番とは言わずとも、自分はどういうアニメが好きなんだ?ということぐらいは答えられた方がいいような気がして、それをちょっと考えてみようと思います。

まず、今年見てて楽しかったアニメを挙げると、こんな感じです。

BIRDIE WING
私の百合はお仕事です!
スキップとローファー
山田くんとLv.999の恋をする
推しの子
BanG Dream! It's MyGO!!!!!

質問をされたときに困らないように、自分が見て楽しかったアニメについて振り返って、どういうアニメが好きなのか改めて考えてみようと思います。

①広い意味で日常系の作品である
自分の一貫した好みの偏りとして、まず、ファンタジーとか冒険ものとか、現実でない場所を舞台とした作品には入り込めない、という条件があります。
そういう広い意味での日常系の作品ばかりを摂取しています。
日常系じゃないアニメが全くダメなわけではないのですが、何故か超常現象が起きると作品に入り込めなくなってしまう呪いにかかっていて、結局見ているアニメを振り返ると、基本的に現実を舞台にしたものが多いです。

自分は現実逃避でアニメを見ている面もあると思うのですが、その割には現実世界に対する執着心もあるようです。推しの子は特に、「芸能界ってこういう感じなんだ~」みたいな現実世界に対する好奇心で見ていた面が割とでかいです。似たような目線で見ていたアニメだと「ハコヅメ」とか「SHIROBAKO」があります。

あとは日常系のアニメに日常を求めているみたいなところがあると思います。
日常系アニメみたいな日常が自分にはないからこそ、アニメで摂取しようとしているみたいな感じです。
現実世界は感情を動かす機会が少なく(感情を邪魔にさえ感じることも多く)、また慌ただしく、より殺伐としているところがあります。
日常系アニメは自分にとって逃避先のユートピアみたいなところが多分あります。

超常現象が起きると全くダメというわけではなくて、ヒーラー・ガールは超常現象が起きてはいるんですけど、音声医療が普及している世界での日常にフォーカスしているので日常系だと捉えています(割とガバガバではある)。
BIRDIE WINGは広い意味でも日常系とは言いにくい上に超常現象っぽいことも起きますが(イン・ザ・ゾーンって何?)、そういうアニメも好きになることはもちろんあります。


②毒気がある
人間の黒い部分や狂った部分を描いている作品に惹かれることが多いです。
毒気がないとか、登場人物がみな真っ当である世界(「やさしいせかい」的な…)はどこか退屈に感じてしまうところがあります。

これが何故なのか分からないのですが、現実の世の中や自分自身の黒い部分とか狂った部分をアニメの中で発見できると嬉しくなる、みたいなところがあって、毒や狂気によって生まれているリアリティが好きなのかもしれません。
実際、毒や狂気の中でも動機が理解できないとか、単に露悪的であるだけ、みたいなものはそんなに好きじゃない気がします。

スキップとローファーでいうと江頭さんの嫉妬心とか、シマくんの他人に対する辛辣なジャッジとかにハッとさせられるというか、作品に引き込まれるきっかけになりました。


③心理描写、テンプレ的ではないキャラの性格
「おねロリ」とか「ヤンデレ」みたいな定型表現で括れるジャンルやキャラもそれはそれでいいけど、一言では説明できなくて説明しようとしたら言葉がたくさん要るようなキャラや作品が好きです。

この登場人物はこういう性格だからこういう行動をしていて、それ故にこのキャラと対立してるんだな~みたいなことを考えたりするのが好きだったりします。

今見ているMyGOとかはまさにそういう楽しみ方ができる作品だと思います。
バンドに参加している動機はそれぞれ別で、それ故にすれ違っている様が面白いです。
そよは自分の唯一の居場所だったCRYCHICを復活させるため、立希は燈と一緒にいるため、愛音は自己顕示欲を満たすためにそれぞれバンドに参加しています。
その動機はそれぞれの出自や性格と結びついていて、例えばそよは孤独な家庭環境から居場所を求めていて、それが周囲に気配りする動機にもなっています。反面、居場所への執着が裏目に出て嘘や裏切りのような行動を引き起こしています。
立希はバンドメンバーでは唯一バイトをしていて、他の裕福そうなメンバーとは家庭環境が異なるっぽく(憶測)、その分現実を見据えているところがあると思います。そうした面が、愛音の練習不足を指摘したり、バンドメンバーに執着せずすぐにサポートのベースを連れてきたりすることにつながっていると思います。一方で、常にけんか腰で言いたいことを言ってしまう性格は対人関係に問題を引き起こしていて、それ故に燈の歌詞に共感し、燈に関しては見境ない言動をとってしまう面があります。
愛音はミーハーで自己顕示欲が強く打算的という短所がありますが、一方で社交性が高く行動力があり、新曲を誕生させたりバンドを組んだり復活させたりする原動力になっています。

こういうのをフォロワーとかとやいのやいの言いながら考えるのが好きです。
特にツイートとかを検索して自分の見立てと違う意見を発見したり自分がぼんやり思ってたことを的確に言い当ててたりするのを見つけるのが楽しかったりします。

何でこういうのが楽しいのかというと、人間を理解したいみたいな気持ちがあるのかもしれません。人が何を考えているのかは分からないし、なんなら自分が何を考えているのかもよく分からなかったりするのですが、それに思いを馳せて分かったような気になったり何かを発見したりすることに楽しさを見出している気がします。


④ツッコミどころがある、ギャグが面白い
登場人物の変な言動や、設定の変なところにツッコミを入れながら見るのは結構楽しいです。

MyGO!!!!!やわたゆりの登場人物の言動は、現実世界にいるとやりすぎのラインを越えている気がします。果乃子が看板を破壊しているシーンや長崎そよがLINEを連投しているシーンはどうしても面白いです。いや、ここだけ取り出すと単に極端な行動でキャッキャしているだけみたいですね…。
登場人物は大まじめに行動しているのに、客観的に見ると結構極端な行動をしている、そのギャップに面白さがあるということなのかなと思います。

「山田くん~」はシンプルにコメディとして面白かったです。ひねくれた性格のせいか、笑わせに来てるところで笑えるアニメって自分にとってはそんなに多くないのでこういうアニメはとても助かります。


⑤萌え
ここまで書いて気が付いたのですが、大前提としてそもそもキャラに萌えられないと入り込めないです。
これはオタクの性(さが)ですね…。

今度から、好きなアニメを訊かれたらこのブログの内容をめっちゃ早口で詠唱しようと思います。