日記 身の程とかバランスとか

ほんとに今更になっちゃったんですけど、わたなれ5巻面白かったですね~

 

※以下、普通に5巻までの内容をネタバレしてます

 

ところで5巻を読んでいるとき、結構な時間を「れな子、なんか辛そう…」と思いながら読んでいました。

れな子は美人で華やかな恋人を持っていて、スクールカーストの最上位にいて、客観的に見るととても恵まれています。しかし、彼女自身はというと、そのままでは恋人たちに受け入れられないと思い、努力しなければと思っているようです。実際、5巻冒頭から早速、自らに努力を義務付けるべく恋人たちに「契約書」を提示しました。

実際、釣り合わないと思ってしまう気持ちも理解できます。いくら真唯と紫陽花さんが自分のことを好きだと言ってくれても、美人だったり、優しかったり、お金持ちだったり、社交的だったり、成績が良かったりと、客観的に良いところをたくさん挙げられるような人たちと自分を比べると、分が悪いのは仕方ないことです。

でも、「恋人」との関係でそういう思考になるのって結構辛くないですか?
日常的に一緒にいるはずの相手に対して、常に背伸びして付き合わなければならないのはやっぱり大変だなと思うわけです。

そこで見捨てられても別にいいか、と諦めずにあがきまくるのがれな子のすごいところだなとも思います。
それと同時に、身の程を超えた幸運を一度手に入れてしまうと、結構大変だな…とも思いました。
勢いとか偶然とかいろんなものが重なって素晴らしい恋人が二人もできて、それによって初めて見える世界もあるし、分不相応だとしても自分から捨てることなんてできないのが人間の性だな…と思います。

そもそも何が自分に相応で何が不相応で、なんて言うのも自分で落としどころを見つけるしかないわけですが…

無理せずにあるがままでいられる状態が理想だと言う人もいるけど、少しは試される環境に置かれる方が結果として成長してより良いものを得られるなんて言う人もいるし…

ブコメとか見てると、お互いのバランスについつい着目してしまう自分もいるな、と思います。
互いの持っているものだったり、与えたものだったりが、不釣り合いに思えるとその関係にあまり納得が行かなくなってしまうというか。当人たちが納得していれば別にいいはずなんですけどね…!僕はバランス厨なのかもしれないです。

…幸せってなんだろう?(広幡詩季)